脳性麻痺で障害基礎年金2級が決定されたケース

相談に来られた時の状況

 幼少期に「脳性麻痺」と診断され、主に下肢に障害が目立っており、麻痺により動かない足をカバーしながらの生活を送られてきたため、体への負担も重なり、現在では常時松葉杖2本がなければ歩行できない状態で、筋力低下もはげしくなっていた。ご本人様は、「仕事を続けることだけでも体力的にしんどく、とても障害年金の申請まで動ける余裕がなく、自分で申請をやり遂げられる自信がない」とご相談いただきました。

 

当センターの見解

 今後の状況によっては就労が非常に困難となり、日常生活での制限も著しいため、障害等級2級に該当する可能性が高いと判断しました。

 

受任してから申請まで

 初診日証明の取得サポート

20歳前障害のため、20歳より前に病院を受診していることの証明が必要でした。ご家族の方にもご協力いただき、30年以上前の記憶を辿り、ようやく4つ目の病院で20歳前の初診日を証明していただけました。

 

 診断書の作成サポート

医師に診断書を作成していただくにあたり、気をつけて記載していただきたい点など、参考資料を添付しました。

 

障害認定日である20歳頃には病院を受診されていらっしゃらなかったため、現在の状態の診断書を作成していただきました。

 

 申立書の作成サポート

 病歴が40年以上あったため、幼少期~現在までの状態の変化や日常生活での様子を細かくお聞きし、診断書だけでは伝わりにくい、就労や日常生活での様子をイメージできるよう作成しました。

 

 結果

 無事、障害基礎年金2級が決定されました。「女性ならではのきめ細かな対応に助けられました。」と感謝の声をいただき、大変喜んでいらっしゃいました。
 この方の場合は、遡及の申請をすることが不可能なケースでした。しかしもし20歳頃にご本人様が障害年金の制度を知っていらっしゃったら・・・と思うと残念でなりません。



 

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